umount

ファイルシステムをアンマウントします。このコマンドはマウントを行ったユーザまたは、管理者権限を持ったユーザのみ行えます。


書式

umount -a [オプション ・・・]
umount [オプション ・・・] ディレクトリ名 又は デバイス名
umount [-hV]

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オプション

オプション名 説明
-V バージョン情報を表示します。
-h 使用方法を表示します。
-v 詳細表示モードにします。
-n アンマウントを行う際に、 「/etc/mtab」 への書き込みを行わないようにします。
-r アンマウントが失敗した際に読み込み専用で再マウントを行います。
-d アンマウント対象のデバイスがループ・デバイスの場合、ループ・デバイスの解放も行います。
-i 「/sbin/umount.<filesystem>」 のヘルパを呼び出さないようにします。
-a ファイル「/etc/mnttab」に記述されたファイルシステムをアンマウントします。
-t vfstype指定したタイプのファイルシステムにのみに対して動作を行います。「,」で複数のファイルシステムを指定する事ができます。
-O 「/etc/fstab」 で指定されているファイルシステムについてのみ動作を行います。「,」で複数のオプションを指定する事が出来ます。
-f 強制的にアンマウントします。
-l 現在のファイルシステムから指定されたファイルシステムを切り離し、ファイルシステムへの全ての参照がなくなった際に動作を行います。

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実行例

ホスト(CD-ROMドライブ「/mnt/cdrom」がマウントされているものとします。)にマウントされているCD-ROMドライブ/mnt/cdrom」をアンマウントします。

  1. マウント状況を確認します。
  2. CD-ROMドライブをアンマウントします。
  3. マウント状況を確認します。

実行結果

# mount [Enter]
/dev/sda2 on / type ext3 (rw)
none on /proc type proc (rw)
none on /proc/bus/usb type usbfs (rw)
none on /sys type sysfs (rw)
/dev/sda1 on /boot type ext3 (rw)
none on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620)
none on /dev/shm type tmpfs (rw)
automount(pid1783) on /net type autofs (rw,fd=4,pgrp=1783,minproto=2,maxproto=4)
automount(pid1781) on /misc type autofs (rw,fd=4,pgrp=1781,minproto=2,maxproto=4)
/dev/hdc on /mnt/cdrom type iso9660 (ro) ← CD-ROMドライブ
# umount /mnt/cdrom [Enter]
# mount [Enter]
/dev/sda2 on / type ext3 (rw)
none on /proc type proc (rw)
none on /proc/bus/usb type usbfs (rw)
none on /sys type sysfs (rw)
/dev/sda1 on /boot type ext3 (rw)
none on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620)
none on /dev/shm type tmpfs (rw)
automount(pid1783) on /net type autofs (rw,fd=4,pgrp=1783,minproto=2,maxproto=4)
automount(pid1781) on /misc type autofs (rw,fd=4,pgrp=1781,minproto=2,maxproto=4)
        

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