cronデーモン(cronとはジョブの自動実行を行うデーモンです。)の設定ファイル「crontab」の管理を行います。
cronデーモンの設定ファイルには、実行するジョブの内容と実行する時刻を記述します。cronデーモンの設定ファイルは「/var/spool/cron/」ディレクトリに存在しますが、一般ユーザが直接操作することは出来ません。
crontab [-u ユーザ名] crontabファイル名 crontab [オプション]
■crontab設定ファイルの書式
crontabファイル名でcronデーモンの設定を記述したファイルを指定した場合、指定ファイルの内容を読み込んでcronデーモンの設定ファイルに上書きします。設定ファイルには、下記のように一行ごとにジョブを記述します。ジョブは実行する日時と実行するコマンドを記述します。
分 時 日 月 曜日 コマンド1 分 時 日 月 曜日 コマンド2 ・ ・ ・ 分 時 日 月 曜日 コマンドn
日時で指定可能な値は次のとおりです。
※各項目には「*」(すべて)を指定することも出来ます。
オプション名 | 説明 |
-u ユーザ名 | 指定したユーザが所有するcronデーモンの設定ファイルを対象とします。 |
-l | 対象となるユーザが所有するcronデーモンの設定ファイルを標準出力に出力します。 |
-r | 対象となるユーザが所有するcronデーモンの設定ファイルを削除します。 |
-e | 対象となるユーザが所有するcronデーモンの設定ファイルを編集します。 |
ジョブ(毎日10時00分に「Good Morning!」を表示する)が記述されたファイル(「SampleText07.txt」が存在するものとします。)をcronデーモンの設定ファイルに上書きします。
# cat SampleText07.txt [Enter] 0 10 * * * echo "Good Morning!" # crontab SampleText07.txt [Enter] # crontab -l [Enter] # DO NOT EDIT THIS FILE - edit the master and reinstall. # (SampleText07.txt installed on Fri May 9 14:27:05 2008) # (Cron version -- $Id: crontab.c,v 2.13 1994/01/17 03:20:37 vixie Exp $) 0 10 * * * echo "Good Morning!"