adaptive Lempel-Ziv法を用いてデータの圧縮を行います。圧縮ファイルを作成した際、入力ファイルは削除されます。Adaptive Lempel-Ziv法による処理結果が元のデータ以上のサイズになる場合、圧縮ファイルの作成と入力ファイルの削除を行いません。ファイル名を指定しなかった場合、またはファイル名に「-」を指定した場合は、標準入力から入力したデータを圧縮し標準出力へ出力します。
compress [オプション] ファイル名 [ファイル名2 ・・・]
オプション名 | 説明 |
-d | 解凍処理を行います。 |
-c | 圧縮処理を行ったデータを標準出力に出力します。 |
-b bitsコードの上限値 | adaptive Lempel-Ziv法で使用するbitsコードの上限値を指定の値に設定します。 |
-f | 強制的に処理を実行します。 |
-v | 処理後、圧縮率を表示します。 |
-V | バージョン情報を表示します。 |
-r | ファイル名にディレクトリを指定した場合、ディレクトリに含まれる全てのファイルに対して再帰的に処理を行います。 |
ファイル(「SampleText01.txt」があるものとします。)を圧縮します。
$ ls -l SampleText01.txt [Enter] -rw-r--r-- 1 sampleuser01 samplegroup01 503 5月 9日 10:53 SampleText01.txt ← 503 byte $ compress SampleText01.txt [Enter] $ ls -l SampleText01.txt.Z [Enter] -rw-r--r-- 1 sampleuser01 samplegroup01 174 5月 9日 10:53 SampleText01.txt.Z ← 174 byte