ユーザのパスワードに対して有効期限を設定します。設定された有効期限を過ぎた後もパスワードの変更を行わなかった場合、猶予期間が過ぎた時点で指定したユーザのアカウントがロックされます。ロックされたアカウントは管理者権限を持ったユーザ「root」でなければ使用可能にすることは出来ません。(猶予期間を指定しない場合、アカウントのロックは行われません。)管理者権限を持っていない一般ユーザは自身のパスワードの有効期限の確認のみ可能です。
chage [オプション ・・・] ユーザ名 chage -l ユーザ名
オプション名 | 説明 |
-m | パスワード変更不可能な期間を設定します。最後にパスワードが変更された日付から指定された期間、パスワードを変更できません。 |
-M | パスワードの有効期間を設定します。最後にパスワードが変更された日付から指定された期間、パスワードが有効です |
-d | パスワードの最新更新日を指定された日付に変更します。 |
-I | パスワードの有効期限が過ぎた後、指定した日数が経過した場合、アカウントを使用不能にします。 |
-E | パスワードの有効期限を設定します。指定された日付までパスワードが有効です。 |
-W | パスワード期限切れの警告を表示する期間を設定します。 |
-l | パスワードの有効期限に関する情報を表示します。 |
「chage」コマンドを使用して指定したユーザ(「sampleuser01」が存在するものとします。)のパスワードの有効期間を5日に設定し、設定されたユーザのパスワードの有効期限に関する情報を確認します。
# chage -M 5 sampleuser01 [Enter] # chage -l sampleuser01 [Enter] 最終パスワード変更日 : 5月 07, 2008 パスワード期限: : 5月 12, 2008 パスワード無効化中 : なし アカウント期限切れ : なし パスワードが変更できるまでの最短日数 : 0 パスワードを変更しなくてよい最長日数 : 5 パスワード期限が切れる前に警告される日数 : 7