コミュニケーション図とは、クラスやオブジェクト間の応答(相互作用)と関連の両方を表現する図です。
下の図は、あるシステムのユーザ登録処理を表したものです。
【要件定義】
コミュニケーション図は、クラス図やオブジェクト図のような構造(関連)を表現する図法にメッセージを追記して、オブジェクト間の応答(相互作用)も表現しています。
これにより、ある機能(例では、ユーザ登録)を実現する各オブジェクトの関連と相互作用をより視覚的に表現できます。
コミュニケーション図は次の要素で構成されます。
要素 | 表示形式 | 意味 | |
ライフライン(Lifeline) | 使用するオブジェクトやクラスを表現します。どちらか一方なら省略可能です。 | ||
メッセージ(Message) | 同期(Synchronous)メッセージ | 送り先のライフラインの実行に同期されるメッセージを意味します。メッセージ名には具体的な関数やINCLUDEディレクティブ等を記入します。 | |
非同期(Asynchronous)メッセージ | 送り先のライフラインの実行に同期されないメッセージを意味します。メッセージ名には具体的な関数やINCLUDEディレクティブ等を記入します。 | ||
応答(Reply)メッセージ | 送り先のライフラインから送り手への戻り値を意味します。メッセージ名には戻り値を格納する具体的な変数名等を記入します。 |